LGBTが普通の世の中に=西原さつき タレント・メーク塾代表 問答有用/712
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体は男性だが、心は女性である自分に違和感を持ち、26歳の時に性別適合手術を受けた。性的少数者であるLGBTが差別を感じることなく、普通に暮らせる世の中を目指し、メディア出演や塾経営を通じて啓発活動を続けている。
(聞き手=稲留正英・編集部)
「この体で生まれた意味を見いだしていきたい」
「日本人は性的少数者にものすごく抵抗感がある。一般の女性も生きにくい社会」
── 9月まで放映する日本放送協会(NHK)の連続テレビ小説「半分、青い。」では、漫画家を目指すヒロインの同僚として、ゲイ男性が登場しました。もはや、LGBTなど性的少数者はお茶の間でも、普通の存在となりつつあります。
西原 「半分青い」でゲイ男性を演じた俳優の志尊淳君は、もともと、この1月に放映された同局のドラマ「女子的生活」で私が演技指導しました。このドラマで主人公だった志尊君は、男性から女性に性転換したトランスジェンダー(身体上の性と自分自身が認識する性が異なる人)の役でした。私は、「乙女塾」というトランスジェンダー向けのメークアップ、所作のトレーニング教室を開いており、NHKから講師として招かれました。
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週刊エコノミスト
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