韓国で今、「日流」ブームが起きている。日韓関係は竹島の領有権問題、従軍慰安婦など歴史的な解釈や認識の違いでぎくしゃくしてきた。だが、政治と経済・文化は別だと考える韓国の若者層が急激に増えている。

　日本を訪れる韓国人観光客は年々その数を増している。政府観光局によると、２０１７年は年間７１４万人が訪日し、前年度に比べて２００万人以上増加する勢いだった。今年も１月から７月までに訪日した韓国人は累計４６２万人強で、前年同期比14・５％増になっている。

　今年８月、震災前の札幌を１週間の日程で友達と旅行した筆者の姪（28歳）に日本の感想を聞いたところ、「３カ月おきに四季を通して行ってみたい」と答えた。日本人は親切で、レストランなどでもサービスがよく価格も適切、町並みは清潔という印象を持ったという。韓国人の観光客は同様の意見の人が多い。