シンガポール 豪華客船用ターミナル 拡張・スマート化推進=鈴木あかね
有料記事
シンガポールで豪華客船専用ターミナルの規模拡張が検討されている。同国では高所得者層を中心にクルーズ船での旅行が人気で、年に数回は船旅に出ているという人も多い。
世界的にも豪華客船市場の成長が続く中、クルーズ産業のシンガポール経済に対する貢献の度合いも年々拡大。中央商業地区(CBD)からほど近いマリーナ・ベイ・クルーズ・センター(MBCC)は開港6年目を迎える今年、年間利用者数が140万人に達すると見込まれている。
MBCCは大型客船専用岸壁(バース)を二つ持ち、今の収容能力で向こう3~5年は対応できる。だが、競合する中国・上海の宝山国際クルーズターミナルではすでに四つ目のバース設置を進めており、域内ではクルーズ船誘致の競争が激化。シンガポール政府はクルーズ船の母港、ハブとしての地位を強固なものとするため、さらにターミナル増強を積極的に進めていく意向だ。
残り163文字(全文544文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める