ペルー 産業の多角化目指し政府が起業を支援=設楽隆裕
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ペルーの中心産業は鉱業。輸出の6割近くを鉱物資源が占めている。このため、これまで鉱物価格の変動によって、国の経済が左右されてきた。この産業構造を変えようと、ペルー政府がスタートアップ企業の支援に乗り出している。
その一つに、ペルー生産省(PRODUCE)が2012年から実施する「スタートアップ ペルー」と称される起業コンテストがある。選考に通った企業は、スタートアップ資金の支援、ワークスペースの提供などが受けられる。
中南米地域で10社前後あると言われるユニコーン企業(評価額が10億ドル以上の未上場企業)は、今のところペルーでは生まれていない。ただし、このコンテストを実施後、事業の海外展開を始めた有望な企業も、すでに10社前後を数える。スポーツ施設予約サービスを手がけるFitco社の共同創業者は日系人女性だ。ペルー政府は14年から22年にかけて、国内におけるスタートアップ企業支援とその環境整備に総額2800万…
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週刊エコノミスト
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