サウジアラビア 男性単身の買い物 10年前と様変わり=植竹貴之
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サウジアラビアでは、運転や一部職種での就労といった女性の社会進出、さらには娯楽の解禁といった大胆な社会改革が進められている。スーパーのレジや空港チェックインカウンターで働く女性従業員、ショップの店頭で単身男性客を接客する女性スタッフ、男女同じ会場の集まりに参加するサウジの若者──。こうした姿を見ると、隔世の感がある。
筆者が駐在前、当地に出張で訪れた10年前のとある週末、ショッピングモールに入ろうとすると、入り口で止められた。「男性のみでの入店は禁止」とのこと。周りを見ると、家族連ればかりだ。イスラム教国の中でも、特に戒律が厳格であるサウジではアルコール、豚肉の禁止が知られているが、実際に生活すると想像以上にさまざまな制約が存在する。女性が外出する際には、男性家族・親族の同伴が義務付けられており、「アバヤ」と…
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週刊エコノミスト
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