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インド 新車市場に暗雲 燃料・保険料上昇で=中島政之

 インド新車市場の成長に陰りが見え始めた。同国の自動車工業会によると、2018年9月の乗用車販売台数(出荷ベース)は前年同月比5・6%減の約29万台となり、3カ月連続で前年同月実績を下回った。

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 通貨ルピーの下落などに伴う燃料価格の高騰に加え、インド政府が新車購入時の保険料を引き上げたことが足元の販売に影響を及ぼしている。17年7月に全国統一の物品サービス税(GST)が導入され、税率の軽減で前年同時期の販売が伸びていたことの反動も出た。

 スズキの子会社でインドの乗用車市場で5割強のシェアを持つマルチ・スズキの7~9月の販売台数も、約48万台と前年同期比1・5%減だった。同社の幹部は「保険料の引き上げは値上げと同じ意味を持つ」として、消費者心理の悪化をマイナス要因に挙げた。

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