カリフォルニア 遺伝子解読装置会社 2社が経営統合へ=二村晶子
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米遺伝子解読装置最大手のイルミナ(本社・カリフォルニア州サンディエゴ)は11月1日、シリコンバレーのメンロパークを拠点とするバイオベンチャー、パシフィックバイオサイエンス(パックバイオ)を12億ドル(約1350億円)で買収する意向を発表した。イルミナにとって1998年創設以来、最大の買収だ。
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両社は、DNAを構成する塩基の配列(シーケンス)を自動的に解読する「次世代シーケンス」に強みを持つ。イルミナは市場の9割以上を握っており、同社の解読装置は、短い塩基配列を読むことを得意とし、数多くの配列の断片をつなぎ合わせることで配列を決定する。これに対し、パックバイオの装置は長い塩基配列の解読が可能で、配列の断片のつなぎ合わせでは決定できないケースにおいて配列の決定ができるといい、業界のリーダ…
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