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N.Y. 市の年金基金運用でオルタナティブ投資急増=斎藤康弘

 ニューヨーク市の年金基金の運用において、未公開株や不動産などへの「オルタナティブ(代替)投資」による運用が増えていることが、10月末に発表された市の2018会計年度(17年7月~18年6月)財務報告書から明らかになった。

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 市の年金基金は約2000億ドル(約22兆6000億円)に上り、オルタナティブ投資の比率は15%と08年度の7・5%から2倍上昇している。このうちプライベートエクイティ(未公開株)投資は202億ドル(約2兆2800億円)で年金基金の10%を超える。また不動産投資は前年度比12億ドル増の127億ドル(約1兆4400億円)となっている。

 オルタナティブ投資は信託報酬が高く、投資額の増加に伴い、運用業者への支払いは約10億ドル(約1130億円)に上っており、投資にかかる費用は前年度比で12%増加している。

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