韓国 冷えつつある経済成長のエンジン=嚴在漢
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2018年韓国製造業における工場稼働率と生産はそれぞれ、1997年のアジア通貨危機と08年のリーマン・ショック以来の最低水準を更新しつつある。半導体産業を除いては、主力産業の自動車と造船産業の生産量が落ち込んでいるのが最大の要因だ。
ワールドウォッチ
自動車や造船など経済の波及効果が大きい主力産業の低迷と、半導体など特定分野に頼りすぎる産業構造が、韓国製造業の危機に拍車をかけていると指摘されている。
韓国統計庁の資料によれば、18年1~9月製造業の平均稼働率は72・8%で、前年比横ばい。アジア通貨危機以降では、2年連続で最低の稼働率(66・8%)を余儀なくされている。98年に底(89・7%)を打ち、翌年は100・8%に反騰し、09年を除けば15年までは毎年100%を上回った。16年以降は100%以下となっている。
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