新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online ワールドウオッチ

コンゴ 紛争下の性暴力深刻 州都で被害者2600人=小泉大士

 今年のノーベル平和賞を受賞したアフリカ中部コンゴ民主共和国の産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏が長年にわたり告発してきた「武力紛争下の性暴力」。国際非政府組織(NGO)「国境なき医師団」(MSF)が11月に公表した報告書は、今なお被害に苦しむ人々が驚くほど多いという事実を明らかにしている。

 MSFによると、同国中央カサイ州の州都カナンガ市で2017年5月~18年9月に治療した性暴力の被害者は2600人。このうち8割が武装した男らにレイプされたと訴えたという。

「首を切られた夫の遺体の隣でレイプされたその場には子供たちもいた」「やつらは3人の娘をレイプしてから殺した」。被害者が語る性暴力の実態は凄惨(せいさん)きわまりない。兵士や民兵は性欲のはけ口としてだけでなく、被害者と家族に多大な苦痛を与え、恐怖心を植え付けることで周辺住民を支配する「戦争の武器」として性暴力を利用している。

残り207文字(全文598文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事