新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

イスラエル オマーンに急接近 米国撤退が進むなかで=玉木直季

 イスラエルのネタニヤフ首相が10月25日、事前発表なくオマーンを公式訪問し、カブース国王に謁見した。謁見時間は8時間にも上り、「イスラエルが中東諸国との関係強化を目指す上での重要な一歩」と声明を出した。穏健で全方位外交を得意とするオマーンは、イランと米国を仲介したのが記憶に新しい。3日前には、パレスチナ自治政府のアッバス議長もオマーンでカブース国王と謁見している。イスラエルがオマーンを仲介に自治政府との「対話」を図ったとささやかれる。

 パレスチナ自治政府はヨルダン川西岸を統治しているが、「もう一つのパレスチナ」であるガザ地区を実効支配しているのがハマスだ。イスラエルは、そのハマスとは大規模な戦闘の直後、停戦合意を結んだ。ハマスとは独自対話で関係改善を図る一方、強硬な自治政府との対話にはオマーンを絡める巧みな2方面作戦を取ったと言える。

残り190文字(全文563文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事