国際・政治ワールドウオッチ

イスラエル オマーンに急接近 米国撤退が進むなかで=玉木直季

     イスラエルのネタニヤフ首相が10月25日、事前発表なくオマーンを公式訪問し、カブース国王に謁見した。謁見時間は8時間にも上り、「イスラエルが中東諸国との関係強化を目指す上での重要な一歩」と声明を出した。穏健で全方位外交を得意とするオマーンは、イランと米国を仲介したのが記憶に新しい。3日前には、パレスチナ自治政府のアッバス議長もオマーンでカブース国王と謁見している。イスラエルがオマーンを仲介に自治政府との「対話」を図ったとささやかれる。

     パレスチナ自治政府はヨルダン川西岸を統治しているが、「もう一つのパレスチナ」であるガザ地区を実効支配しているのがハマスだ。イスラエルは、そのハマスとは大規模な戦闘の直後、停戦合意を結んだ。ハマスとは独自対話で関係改善を図る一方、強硬な自治政府との対話にはオマーンを絡める巧みな2方面作戦を取ったと言える。

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