米金利 景気は後退せず2回=剣崎仁
有料記事
短中期国債で期間の長い金利が短い金利を逆転する「逆イールド」化が景気後退懸念を高めている。だが銀行が短期で資金調達して長期で貸し出す「預貸利ざや」がマイナスに転じても、非金融企業には投資収益率と資金調達コストの差「投資利ざや」がマイナスに転じない限り銀行貸し出しは伸び続け、景気後退に陥る可能性は低い。
また食料や原油などを除いた、足元のコアインフレ率は、医療サービス価格の低下といった一時的要因に起因して弱含みだが、これまでのサービス業の賃金上昇により、2%を上回る水準まで上昇するだろう。一方、これまでのドル高により、米製造業は比較的早い段階で減速に転じる可能性がある。
残り313文字(全文601文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める