米国編 景気減速で利上げ方針転換へ 大統領のけん制も見越す=鈴木敏之
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米国経済は2018年に、強い経済成長、失業率の低下を見ながらも、インフレ率は目標の2%程度で安定するという良好な状態で快走してきた。この状態に対応する金融政策は、段階的利上げ、すなわち四半期ごとに0.25%の利上げを継続することであった。
今回の利上げサイクルは15年12月に始まり、第2次利上げは16年12月。その後は17年9月を除いて四半期ごとに0.25%ずつ段階的利上げの政策を進めてきて、18年12月を含めると利上げは9回になる。
しかし、19年は、米国経済の景気拡大の減速を受けて、年前半にも「利上げサイクルの終わり」が視野に入ってくるだろう。
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週刊エコノミスト
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