エコノミストが選ぶ注目の3テーマ 上野泰也 みずほ証券チーフマーケットエコノミスト
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(1)米利上げ休止
(2)英EU離脱撤回の可能性
(3)中国経済の減速度合い
米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを重ねすぎた結果として景気がポッキリいってしまう(景気後退が到来する)、というのが過去に何度も見られたパターンだ。そうした事態を回避し、景気拡張局面をできるだけ長引かせるのが現在、FRBに課せられている課題である。パウエル議長は2018年8月の講演で、四半期ごとの定期的な利上げをそろそろやめて、景気や物価をじっくり見極めて利上げの可否を決める意向を示した。一種の「安全運転」宣言である。
3月の連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げは休止されると予想しているが、その後の行方と経済・市場の反応は、米国ひいては世界の経済に大きな影響を及ぼすだろう。
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週刊エコノミスト
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