航空宇宙事業の最先端エンジニアが在職中から山に登り始め、49歳で「日本百名山」を踏破。その後は海外に目を向け、南極大陸を除く６大陸の六十余座（山）に登頂。挑戦は70歳になっても続く。

（聞き手＝大宮知信・ジャーナリスト）

「死にかかっても失敗しても、なお達成感を求め続ける。登山は中毒のようなものです」

──　今年出版した『チャレンジ世界百名山』は写真をふんだんに使った豪華本ですね。

大村　70歳の節目に、「世界百名山」の記録を出すことが目標でした。登山の本というと日本の山が中心で、海外の山はあまり売れないと言われているんですが、今回はいろんなトラブルとか面白い話もいっぱい書いたので、出版社の人が面白がってくれ、出版できました。立派な本になって私もびっくりしました。