東京は今、世界一の都市だ=ロバート・ホワイティング 作家・ジャーナリスト/728
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プロ野球や裏社会などを題材に日本を書き続けたロバート・ホワイティングさん。日米文化の違いを視座に、時に辛辣な批評を繰り出してきたホワイティングさんは、「東京はまったく別物に生まれ変わった」と感嘆する。米国人作家の目に映った時代の変遷とは──。
(聞き手=浜田健太郎・編集部)
── 昨年9月刊行の最新著『ふたつのオリンピック 東京1964/2020』は、二つの五輪に挟まれた東京の半世紀を、自身の体験をベースにつづったノンフィクションです。どのような動機でこの本を書いたのですか。
ホワイティング 半世紀余り、東京で過ごして経験したことは、私に大きな成長をもたらしました。と同時に、東京は歴史上まれにみる都市の変貌を遂げたのです。外国人として東京に住み、その間に起きたさまざまな出来事を目撃した人物はほかにいないでしょうし、それを活字に残したいと思うようになりました。私も70歳代に入り、いま書かなければ、誰もこの経験を世の中に残すことはできないと考えました。
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