ニューヨーク市のマンハッタンからブルックリン、クイーンズ両区の住宅地を結ぶ地下鉄「Ｌライン」の老朽化対策工事を巡り、地下鉄を長期間運休させての工事を主張するデブラシオ市長と、深夜や週末だけの運休による工事を主張するクオモ・ニューヨーク州知事とが対立している。

　同線は通勤客ら年間３０００万人超が利用する幹線だが、２０１２年のハリケーン「サンディ」の高潮で地下トンネルが浸水。特に１９２４年に開通したイーストリバー直下のトンネルでは老朽化した電気系統のケーブル類が塩害を受け、漏…