英国 空港に相次ぎドローン 軍事レベルの対策導入=竹鼻智
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英国の年末年始は、小型無人機「ドローン」の空港侵入騒動が相次いだ。昨年12月19日から21日にかけてはロンドン郊外のガトウィック空港で、今年1月8日には国内最大のヒースロー空港で、それぞれ侵入事件により空港が一時閉鎖された。ヒースローでは1時間程度の閉鎖で約1000便が欠航となり、約15万人に影響を及ぼした。だがそれ以上に問題なのは、保安上の問題だ。
ドローンが旅客機と衝突した場合の被害は、鳥類が衝突した場合(バードストライク)とは比較にならないという。旅客機のコックピット(操縦室)の窓ガラスは、鳥が衝突しても割れない強化ガラスが採用されている。しかし、ある実験データでは、重さ2キロのドローンが衝突した場合、窓ガラスが大きく破損することが示されている。
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週刊エコノミスト
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