週刊エコノミスト Online エシカル・ファッションの衝撃
動物愛護団体vs毛皮団体 残虐性と環境負荷で論争=廣田悠子
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「エシカル(倫理的な)・ファッション」の取り組みの中でもとりわけ「ファーフリー(脱毛皮)」に取り組むブランドの増加が目立つ背景には、動物愛護団体の活発な活動がある。SNS(交流サイト)を使って自らの主張を広く世界に伝えることができるようになったことで、ファッションショーの会場で毛皮をまとった来場者に生卵を投げつけていた時代よりも大きな影響力を持つようになった。
動物愛護団体が強調するのは、毛皮動物の飼育や毛皮生産における残虐性だ。2004年ごろには毛皮の生産工程で生きたまま毛皮を剥ぐ事例があることを、最近では家畜が共食いする実態を動画で暴き、SNSで瞬く間に拡散させた。
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