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週刊エコノミスト Online ズバリ!地域金融

第12回 伊予銀行、私募債で地元に寄贈・寄付=浪川攻

ふるさと支援型の私募債を告知する伊予銀行のホームページ
ふるさと支援型の私募債を告知する伊予銀行のホームページ

 地元に慕われ、愛される銀行──。地域銀行の理想像である。金融庁は近年、地域銀行に対して「持続可能なビジネスモデルの構築」を呼び掛けているが、そのバックボーンと言えるのは経営地盤の地元顧客層からの支持にほかならない。地元を捨てて、持続可能となっても、それは地銀の存在意義の放棄でしかない。

 私募債業務で地域銀行ならではと言える取り組みを続けているのが伊予銀行だ。私募債とは、少数の特定の投資家に発行する社債だ。

 地元の取引先企業の資金調達ニーズに対して私募債発行をアドバイスするだけであれば、通常の取り組みだが、同銀行はこれに発行記念の寄付を結び付けている。その名も「ふるさと応援私募債」である。

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