週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

「代替エネルギーはあきらめても、循環社会実現の可能性追う」 酒井里奈=ファーメンステーション社長/731 

 微生物の力で、あるものが別のものに生まれ変わる。発酵技術を駆使し、米どころ、岩手県奥州市で、都市と農村を結ぶ地域独自の循環型社会の構築に取り組む酒井里奈さん。女性起業家として、大きな夢を描く。

(聞き手=小島清利・編集部)

── 岩手県奥州市で取り組んでいるプロジェクトはどういうものですか。

酒井 ひと言でいうと、コメを微生物によって発酵させ、蒸留してエタノールと飼料用のエサを作るプロジェクトです。休耕田を活用して原料米を栽培し、岩手県奥州市前沢のラボでエタノールとエサを製造しています。エタノールはスキンケア商品として活用し、エサはニワトリやウシなどの家畜に与えます。

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