「財管一致の会計」のススメ=高橋賢
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決算日が近づくと、公開財務諸表の作成に向け、経理部をはじめとする会計関連の部署は戦場と化しているであろう。担当部署では、財務諸表を作ること、すなわち会計を行うことは法律などで義務付けられた制度であり、そこに積極的な意味を見いだせないかもしれない。そうなると、会計という行為が企業における「コスト」だと感じているところも少なからずあるだろう。
会計には大きく分けると二つの種類がある。一つは、外部の利害関係者(主に証券投資家)向けに企業の財務情報を発信する財務会計と、企業内部の経営管理者のために経営管理情報を提供する管理会計である。実際には、多くの企業ではこの区分を意識していないかもしれない。
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週刊エコノミスト
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