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シリコンバレー 希少疾患治療薬の開発 ベンチャーが急成長=二村晶子

 大学や製薬会社には開発を中止するなどした薬やその情報が豊富にある。がんなど患者数の多い疾患の治療を目的に開発される薬は、米食品医薬品局(FDA)の承認を得たとしても、効能などは他社製と大差がないなどの理由で、販売されないケースが多いからだ。一方、希少疾患の多くは遺伝子レベルで原因が判明していても承認された治療法がない。

 シリコンバレー北部パロアルトが拠点の医薬品ベンチャー、バイオブリッジ社(2015年設立)は、販売されなかった薬が希少疾患の治療に役立つかをセットで判断。薬の所有者からライセンスを得た後、疾患ごとに新薬の開発会社を作り、補助金を得て開発を促進する仕組みを作っている。

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