春節で中国活況 消費持ち直しの兆しも=呂福明
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2月5日は中国で最も大切とされる旧正月「春節」。中国人が個人ベースで最も消費する期間といわれるが、米中貿易摩擦の激化や中国地方政府によるインフラ投資の減速という国内外の要因によって、好調だった中国経済が18年秋以降に急減速。しかし旅行をはじめ、財布のひもが緩む傾向は変わりなさそうだ。
中国大手旅行予約サイトは、春節休暇中(2月4~10日)の国内旅行者数は前年比約1400万人増の延べ4億人超、海外旅行者数が同50万人増の延べ700万人と予想。増加の要因として国内では高速鉄道の開通や航空便の増便など利便性の向上、観光スポットのチケット値下げ、海外についてはビザ発給条件の緩和などが挙げられる。
実際、春節休暇期間中に旅行などを楽しんでいる若者が多く、旅行先やレジャー施設での写真や動画を、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「ウィーチャット」の共有サイトなどに投稿している。筆者の友人たちも家族連れでタイや日本、フィリピン、ロシアなどに旅行して投稿しており、肌感覚として旅行への支出は活況を呈しているとみている。
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週刊エコノミスト
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