徹底比較2 非接触IC型電子マネー 端末費用が導入のハードル=種市房子
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非接触ICの電子マネーで先駆けとなったのは、2001年11月にスタートしたスイカとEdy(現・楽天Edy)だ。カードやスマートフォン内蔵のNFC(Near Field Communication=近距離無線通信)を通じて支払う。カードやスマホを専用端末にかざすだけで決済が済む。QRコードやバーコード決済が、スマホの専用アプリを起動しなければならないのとは対極だ。
非接触ICの電子マネーは、登場当初はカードリーダーにカードを挿入して読み取ったりする手間が省けるなどとして、キャッシュレス決済手段として大きく期待されていた。ただ、店舗側には1台数万円と言われる専用端末が必要で、中小の小売店にとっては負担が重い。大型店舗やチェーン店でしか普及が進まないと言われるゆえんだ。非接触IC型電子マネーによる決済は今、より導入費用が安価なQRコードやバーコード決済の挑戦を…
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週刊エコノミスト
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