悪夢、酔夢、それとも=古賀茂明
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安倍晋三首相は、2月10日の自民党大会で民主党政権時代を「悪夢」と表現して政敵を侮辱した。
2月12日の衆議院予算委員会では、元民主党代表(元外相)の岡田克也議員が、原発事故を例に、自民党政治への反省はないのかと安倍首相に詰め寄った。
安倍首相は、原発政策については反省するが、自分が批判したのは、民主党の経済政策だと反論し、議論はかみ合わなかった。しかし、その結果、この論戦は、自民党は経済政策において民主党の流れをくむ立憲民主党より優れているという宣伝になってしまった感がある。岡田氏が、その点について有効な反論を提示できなかったからだ。
しかし、歴代自民党政権の経済政策は本当に誇れるようなものなのだろうか。
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週刊エコノミスト
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