観光以外にも聖地巡礼の可能性は無限大 柿崎俊道=聖地巡礼プロデューサー/733
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さまざまなアニメの舞台を巡る「聖地巡礼」を、観光や地域おこしと結び付けるのが「聖地巡礼プロデューサー」。その視線は10年、100年先をも見据えている。
(聞き手=白鳥達哉・編集部)
── アニメ作品の舞台になった場所などをファンが訪ねる「聖地巡礼」が、地域おこしとしても注目を集めるようになりました。アニメの世界ではどのような場所が「聖地」になり得るのでしょうか。
柿崎 アニメ作品の舞台はもちろんですが、他にもその作品を作った監督や作家の出身地やゆかりの場所なども聖地と言えます。つまりファンがその作品について、さまざまな思いを巡らせる場所、と言い換えることができます。突き詰めれば、聖地は自宅の布団の中でもいいんです。そういった意味では、まさに宗教と似たようなものかもしれません。インドにある仏教の聖地へ行くのも、自宅でお経を唱えるのも、仏教を信仰するという点で差はありませんから。
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