教養・歴史書評

中国史と古典から教養、話術を学ぶ入門書=加藤徹

     私が中学生だったとき、朝礼が楽しみだった。校長先生は訓話の達人だった。毎回、話は3分以内。それでいて面白い。大人の社会の奥深さをのぞかせてくれる話が多かった。

     守屋淳『本当の知性を身につけるための中国古典』(PHP研究所、1600円)を読み、朝礼の訓話を思い出した。本書は、雑誌『エスカイヤニュース』の連載から抜粋して再編集したもの。文体は「です、ます」調。4ページごとに一つの話で、それぞれ1分程度でさらりと読める。話のテーマは毎回変わるが、どれも現代に生きる私たちにつながる。中国史の人物の知恵の数々が、著者の身近なビジネスパーソンの声や生き方とともに紹介される。

     取り上げる中国史の人物は72人にのぼる。孔子や孟子、老子などの思想家、漢の劉邦や武帝のような皇帝、宋の王安石や司馬光のような政治家、曹操や劉備など三国志の英雄等々。

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