民間による有人飛行と探査が始まる=鳥嶋真也
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一口に宇宙ビジネスといっても、さまざまなカテゴリーがある。
ロケットの開発、打ち上げといったビジネスは、宇宙を利用するための前提となる事業である。この分野では、イーロン・マスク氏率いる米スペースXが高い技術をもっており、昨年2月の超大型ロケット「ファルコンヘビー」の打ち上げ成功でもそれが示された。また、ロケットの再使用による打ち上げ費用の削減も実現しつつある。さらに、2020年代には月や火星への有人飛行も計画している。
昨年1月には米ロケット・ラボが、超小型衛星の打ち上げに特化した超小型ロケット「エレクトロン」の打ち上げに成功。従来、超小型衛星は、大型ロケットの余力を利用するなどして打ち上げられており、打ち上げ時期や軌道が選べないなど自由度が低かったが、エレクトロンの誕生により、その不便が解消されることになった。
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週刊エコノミスト
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