米制裁発動のベネズエラ 日本も影響受ける「混乱」=松浦健太郎
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世界一の原油埋蔵量を誇る南米ベネズエラは混乱の最中にある。2019年1月、反米大統領として有名だった故チャベス元大統領の後継者であるマドゥロ大統領は2期目に突入した。野党は18年5月に行われた大統領選挙が自由で公平なものではなかったとして同選挙が無効であると主張。野党が多数派を占める国会のフアン・グアイド議長は暫定大統領就任を宣言した。
グアイド議長を暫定大統領として支持する欧米主要国と、マドゥロ大統領を支持する中国・ロシアの間で意見が衝突。国際社会を巻き込み政治対立を深めている。マドゥロ大統領の2期目突入を受けて、米国政府は主にベネズエラの石油産業、債券市場を対象とした制裁を発動した。ベネズエラの政治混乱と米国政府による制裁は金融・商品市場にどのような影響を及ぼすのだろうか。
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週刊エコノミスト
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