ハイテク株の新市場創設 上場条件緩和で資金調達=神宮健
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上海証券取引所に、ハイテク銘柄に特化した新たな株式市場「科創板」が設けられることになった。
中国証券監督管理委員会(証監会)は今年1月30日、「上海証券取引所での科創板の設立と登録制度の試行に関する実施意見」(実施意見)を発表。この日、同取引所も関連規則の草案(意見公募用)を公表した。
銀行からの借り入れなどの間接金融が主体の中国では、株式発行を通じて直接資金調達できる多層的な資本市場の構築が長年の課題だった。習近平主席は昨年11月、科創板の設立を発表していた。
上海、深センの証券取引所では、日本の東証1部に当たる「メインボード(主板)」、中小向けの「中小企業板」、新興企業向け「創業板」の市場が既にあり、新たにハイテク企業に重点を置く市場が加わることになる。
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週刊エコノミスト
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