金融庁が地銀にヒアリング 小手先でない地域の活性化=浪川攻/14
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地域経済の活性化、地域経済の下支えに欠かせない「地域経済エコシステム」のなかに、しっかりと自身を組み入れているのか──。金融庁がいま地域銀行に対する新たな評価軸を導入し、その状況のチェックに努めている。
地域経済エコシステムとは「地域や、それらの企業を支援する機関、商工団体、地方公共団体などが相互に有機的に連関しながら地域経済を支える」(遠藤俊英・金融庁長官)仕組みだ。金融庁は近年、取引先企業に対する事業性評価の強化などを地域銀行に要請してきたが、それをさらに一歩踏み込んだものと言える。
この背後には、金融業界の「事業性評価などを強化しても、産業力の向上に結び付く可能性は期待しにくく、やはり、地域の産業そのものが活性化しない限り、企業活動を底辺から押し上げることにはならない」という声に対し、「では、みなさんはそれをやっているのですか」という思いが金融庁にある。
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週刊エコノミスト
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