日本一長いつり橋実現 熱意で支えた静岡銀行=浪川攻/15
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日本一の長さを誇る歩行者専用つり橋はどこにあるか──。さしずめ、テレビのクイズ番組であれば、こんな質問となるだろう。答えは静岡県三島市にある。正式名称は「箱根西麓・三島大吊橋」。「スカイウォーク」の愛称で呼ばれている。その長さは実に400メートル。高さも70メートル。360度の大展望を楽しむことができる。
スカイウォークを中核にして、ピクニックなどができる野外アドベンチャー施設を建設したのは、三島市が本社のフジコー(宮沢俊二代表取締役)だ。娯楽施設事業を展開している宮沢氏は2005年ごろ、地元への恩返しの思いから観光プロジェクトを一念発起した。しかし、それだけの大規模なつり橋を建設するには莫大(ばくだい)な資金が必要となる。自己資金で賄えるはずはなかった。
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週刊エコノミスト
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