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週刊エコノミスト Online ワイドインタビュー問答有用

欧米の先行く企業統治を 原丈人=アライアンス・フォーラム財団代表理事/735

「英米型の株主資本主義ではなく、中国型の国家資本主義でもない。新しい資本主義を、日本が今こそ提示するべきなのです」
「英米型の株主資本主義ではなく、中国型の国家資本主義でもない。新しい資本主義を、日本が今こそ提示するべきなのです」

 英米流の「会社は株主のもの」との前提に立つ「株主資本主義」が、各国で格差社会を深刻化させ、民主主義をも機能不全に陥らせ、世界に暗雲を広げている。危機的な状況を打開しようと、国際的ベンチャー・キャピタリストが「公益資本主義」の旗を振る。

(聞き手=山崎博史・ジャーナリスト)

「日本の使命は公益資本主義の実現です」

「考古学を研究していた中米で悪と思っていたゲリラは逆に白人支配に抵抗していた」

── 原さんが主張する「公益資本主義」って、何ですか。

原 私が代表理事を務める 「アライアンス・フォーラム(AF)財団」の研究部門で議論して生まれた言葉です。第一に「会社は社会の公器」と位置づけ、「従業員、仕入れ先、顧客、株主、地域社会そして地球全体」といった、会社を成功に導いてくれる社中(仲間)に、事業利益を分配する資本主義です。最終的には世界中のすべての国に健康で教育を受けた中間層を作り、平和につなげたいと考えています。第二に持続性を志向する中長…

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