教養・歴史ワイドインタビュー問答有用

「次回作は原爆がテーマの長編です」『ニムロッド』で芥川賞 上田岳弘=作家/736

    「普通にたくましく生きていくだけでは、こぼれてしまうものがある」 撮影=武市公孝
    「普通にたくましく生きていくだけでは、こぼれてしまうものがある」 撮影=武市公孝

    仮想通貨をモチーフに現代社会の不安をあぶり出した小説『ニムロッド』で今年1月、第160回(2018年下半期)芥川賞を受賞した。急激に進むテクノロジー、台頭する巨大プラットフォーム企業へも警鐘を鳴らす。

    (聞き手=稲留正英・編集部)

    ── 第160回(2018年下半期)の芥川賞受賞作『ニムロッド』では、さまざまなモチーフが登場しますね。

    上田 大きなモチーフが二つあります。仮想通貨と「駄目な飛行機」です。ビットコインなどの仮想通貨は、自分が所属するIT業界のホットな話題なので、取り上げることに特に抵抗はありませんでした。純文学が対象の芥川賞で扱うという文脈で見た場合は、ちょっと評価されづらいだろうとは考えましたが。

    残り4759文字(全文5066文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    11月26日号

    食肉 大争奪16 豚肉が不足する中国の爆買い 世界の食肉市場を翻弄 ■三石 誠司20 世界の牛・豚データ 中国が牛肉も豚肉も爆食 ■編集部/監修・柴田 明夫22 アフリカ豚コレラは水際で防ぐ ■呉 克昌23 食肉関連15社 日ハム、不二製油、伊藤ハム米久 ■編集部25 混乱(1)TPP、日米貿易協定 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット