週刊エコノミスト Online書評

アメリカ 元FBI幹部、トランプを「脅威」と名指し=冷泉彰彦

 トランプ大統領告発本としては、マイケル・ウォルフ『炎と怒り』やボブ・ウッドワード『FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実』など第三者が取材を重ねたルポが主流だったが、ここへ来て司法当局者による生々しい証言が続けて出版されている。

 まず、FBI長官を解任されたジェームズ・コミー氏の回顧録『より高き忠誠 A Higher Loyalty 真実と嘘とリーダーシップ』が話題となった。ドナルド・トランプ大統領との確執を中心に、自分の立場を詳細に述べた弁明の書とも言える。

 だが、次に出版された元FBI副長官、アンドリュー・マケイブ氏の『脅威(The Threat)』は、FBIの捜査当局者として「なぜ、自分たちはトランプ大統領を捜査対象としたか?」という問題を説明しており、より踏み込んだ「政権への抗議、告発の書」となっている。

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