税理士業界再編 進む総合化と専門化 人手不足で「若手」争奪も=宮口貴志
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人手不足の問題は、税理士業界でも深刻だ。ここ数年、「食えない税理士」が取りあげられ、もうかっていない業界と思われがちだが、実は二極化が進んでいる。もうかっている会計事務所では、人手不足が経営上の大きな問題となっている。「人さえいれば仕事を引き受けられるのに、現在は断ることが多い」と都内中堅税理士法人の代表は話す。
もうかっている事務所の傾向は、ある程度の規模を持ち、どんな顧客ニーズにも対応できるよう「総合事務所化」しているか、何らかの得意分野に専門特化していくかの二つに分かれる。医療業界で例えるなら、総合病院化していくか、専門医院(クリニック)として得意分野の診療に特化するか、に分かれるのに似ている。
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