教養・歴史書評

誤解された元号擁護者 津田左右吉を読む=今谷明

     改元が間近に迫っている。

     現在の元号は、1979年に成立した「元号法」によるもので、「元号は、皇位の継承があった場合に限り改める」(本則第2項)と定められている。法案成立当時は元号に対して反対・廃止の動きが見られたが、元号廃止論は戦後早くから唱えられていた。というのも、戦後の新憲法、皇室典範ともに元号の条項がなく、「慣行」として昭和の号が西暦と併用されてきたからだ。

     ところが今回の平成からの改元の動きをマスコミなどで見ると、意外なことに反対の動きはほぼ見られない。日本だけが固守している元号制度は、平成の30年を通じて定着したとさえも受け取られる状況にある。

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