「独自電子通貨を年内実用化」 三毛兼承 三菱UFJフィナンシャル・グループ社長
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「フィンテックを加速させる」
4月1日に三菱UFJフィナンシャル・グループ社長に就任した三毛兼承氏は、本誌インタビューに応じ、開発中の電子通貨「coin(コイン)」の普及に向け「年内に実用化する」と強い意欲を示した。並行してグループでデジタル化を加速し、顧客が銀行の店舗を訪れることなく、デジタル機器を通じて手続きが済む仕組みを推し進めるという。
三毛氏は「コイン」の導入では、仮想通貨の根幹技術「ブロックチェーン」を使って、利用する事業者が、ポイントの付与から決済までを含む独自の「経済圏」を構築するシステムの提供が狙いの一つだと説明。仮想通貨をめぐっては、交換業者を舞台とした巨額の不正流出問題などの不祥事が昨年相次ぎ、一時の価格急騰を契機としたブームは一気に冷え込んだ。
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週刊エコノミスト
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