アフリカ 弊害化する長期政権=小泉大士
有料記事
アフリカの中位数年齢(人口を半分に分かつ年齢)は20歳未満と若いが、指導者は高齢で、数十年続く長期政権も珍しくない。
筆頭はジンバブエのムガベ前大統領だろう。2017年に失脚したが、93歳まで37年間実権を握った。昨年再選されたカメルーンのビヤ大統領も7年の任期を全うすれば、92歳まで43年間大統領職を務める。現在、20年以上政権を維持する指導者は10人。最高齢10人の平均年齢は80歳を超える。
いくら独立運動や解放闘争を率いた功績があっても、数十年も権力を握ればゆがみや腐敗を招き、国の発展を阻害する要因になる。たとえばナイジェリアでは若者を中心に政治に無関心な人が増え、70代候補の一騎打ちとなった2月の大統領選の投票率は35%と低迷している。
残り188文字(全文515文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める