ベストセラーを置かない本屋の、次の手=永江朗
有料記事
大阪・心斎橋の「スタンダードブックストア」が4月7日で閉店した。同店は「本屋ですが、ベストセラーはおいてません。」というキャッチコピーで知られ、若者が集まる“アメリカ村”の象徴的書店だった。閉店の理由は入居するビル側の都合。
2006年開店のスタンダードブックストアは、近年、全国で増えている新しいタイプの書店の先駆け的存在だった。約940平方メートル(のちに約610平方メートル)の店内に雑貨と書籍・雑誌を混在させ、食事もできるカフェスペースでは作家を囲むトークイベントを活発に開催してきた。
もっとも、スタンダードブックストアがなくなるわけではない。中川和彦社長は次の店舗を準備中だ。規模は大幅に縮小して130平方メートル程度にして、扱う書籍と雑貨も厳選する。そして、キーワードとなるのが“立ち飲み”である。
残り394文字(全文751文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める