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投資・運用 同族経営の底力

オーナー企業投信の「独り勝ち」 難局での即断力と長期ビジョン=相山豊/4(最終回)

日経平均が7年ぶりに下落した昨年末でも、オーナー経営の企業は比較的持ちこたえた(Bloomberg)
日経平均が7年ぶりに下落した昨年末でも、オーナー経営の企業は比較的持ちこたえた(Bloomberg)

 長期的視点の経営と迅速な意思決定ができるという同族企業の強みを、株式投資に活用する試みが出始めている。

 そうした強みを取り込んで好業績を上げた投資信託がある。東京海上アセットマネジメントの「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」だ。昨年は日経平均株価が7年ぶりに前年末に比べて下落し、主に国内株に投資する投資信託も軒並み年初来の基準価格を割ってマイナスリターンとなる中、年初来から上昇。年間リターンは5・76%となり、国内の公募型投信で唯一、プラスリターンを確保した。

 投資先は、経営者が実質的な主要株主である「オーナー企業」。創業者経営の企業が大半だが、2代目、3代目以降の同族企業も2割ほど含まれているという。

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