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ウナギ稚魚漁獲量が過去最低へ 資源管理の枠組みは機能不全=具志堅浩二

(注)1957年ごろまではクロコ(シラスウナギが少し成長して黒色になったもの)が入っている可能性がある(出所)水産庁「ウナギをめぐる状況と対策について」
(注)1957年ごろまではクロコ(シラスウナギが少し成長して黒色になったもの)が入っている可能性がある(出所)水産庁「ウナギをめぐる状況と対策について」

 ニホンウナギ稚魚(シラスウナギ)の国内漁獲量が、過去最低の水準に終わりそうだ。

 水産庁増殖推進部の担当者は4月26日、筆者の取材に対し「まだ確定していないが、2019年漁期(18年11月~19年10月、実質的には19年5月までに終了)の国内漁獲量は2トン台にとどまる可能性がある」として、過去最低だった13年漁期の5.2トンを下回る公算が大きいとの見方を示した。

 ウナギ養殖は、太平洋のマリアナ諸島付近の海域で生まれ、黒潮に乗って東アジア沿岸にやってきたシラスウナギを捕獲して、養殖池に入れて育てる。養殖というが、天然資源に大きく依存しているので、不漁は養殖業をはじめ関連業界に大きな影響を及ぼす。

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