J史上最年少監督 「日本人の努力や根性は欠点でもある。日独の良さを融合させたサッカーを」=シュタルフ・悠紀・リヒャルトYSCC監督/745
有料記事
ドイツで生まれ日本で育ち、11カ国を渡り歩いてプレーした34歳の青年監督が今、サッカーJ3(3部リーグ)で采配を振っている。Jリーグ最年少で就任した監督の波乱に満ちたキャリアが、日本サッカーに新たな風を吹き込む。(聞き手=元川悦子・ライター)
── 2014年からJ3に参戦しているYSCC(横浜スポーツ&カルチャークラブ)ですが、過去5年間は一度も1ケタ順位で終われず、今季も9試合で勝ち点9の16位(5月19日現在)と苦しい序盤戦を強いられています。
シュタルフ 今季のJ3は、ほぼ全員がプロ選手のギラヴァンツ北九州、J1の若手チームのセレッソ大阪U─23など、さまざまなチームが混在しています。我々はチーム人件費合計3000万円で、ほぼ全員が働きながらプレーする小さなクラブ。それを考えれば、とても健闘していると思います。
今季の目標は「1ケタ順位・2ケタ勝利」。前半戦17試合の目標は勝ち点19なので、残り8試合が3勝1分けなら目標はクリアできます。全試合が下克上なのでハードルが高いのは確かですが、今はチームの総合力を上げることが第一。3年後の22年にJ2に昇格できるよう、底上げを図りたいです。
残り4322文字(全文4824文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める