インドネシア どうなのよ! 犬肉料理=山城武伸
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動物愛護団体「ドッグ・ミート・フリー・インドネシア(DMFI)」は2019年4月25日、中部ジャワ州ソロ市で毎月1万3700匹分の犬肉が流通し、犬肉料理の屋台が82軒に上るとの調査結果を発表した。約2億6000万人の人口の9割近くを占めるイスラム教徒の間で犬肉を食するのは禁忌とされているが、同市で犬食が盛んなことが広く報道され、物議を醸している。
同市はジョコ大統領の出身地だ。報道では同市では1970年代に、地元宗教団体が犬肉を禁忌としないと発表したのを機に、数軒の犬肉の串焼き屋台が営業を始めた。滋養がつくと一部の層で人気が出て、ジョコ氏が市長を務めた10年ごろには100軒近い屋台が軒を連ねる「犬肉料理の天国」となっていたようだ。一方DMFIは、動物愛護の観点から犬食の禁止を訴えてきた。犬の食肉処理シーンを動画投稿サイトにアップしたり、狂…
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週刊エコノミスト
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