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教養・歴史 書評

『もしも世界に法律がなかったら』『知財がひらく未来』『科学する心』『航空のゆくえ』

『もしも世界に法律がなかったら』 木山泰嗣著 日本実業出版社 1500円

 弁護士で大学教授の著者が「法律のない世界に迷い込んだ女子高生」を主人公にした架空の物語を通じ、法律の存在意義を解説。憲法がなければ職業は好きに選べず、引っ越しも不自由。民法が存在しないと借金は踏み倒し放題、刑法が定められていなければ殺人を犯しても罰金で済まされてしまう可能性も……。刑事訴訟法や民事訴訟法、商法も含めた「六法」が果たす役割が簡潔かつ平易にまとめられている。法律の基礎を再確認できるユニークな入門書だ。(W)

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