教養・歴史書評

『平成金融史 バブル崩壊からアベノミクスまで』 評者・小峰隆夫

    著者 西野智彦(元TBSプロデューサー) 中公新書 920円

    「金融」から概観する平成経済政策史

     著者の西野氏は、『検証 経済失政』(軽部謙介氏との共著)、『検証 経済迷走』『検証 経済暗雲』などの著作を通じて、バブル経済崩壊後の金融政策の迷走を掘り下げてきた。本書はこれらの蓄積をベースに、平成時代の金融史をコンパクトにまとめ上げたものである。

     第1章「危機のとばくち(1990-1995)」では、バブルが崩壊してからの金融機関の破綻処理、不良債権への公的資金投入をめぐる混迷が描かれる。第2章「金融危機、襲来(1996-1998)」では、金融危機の中での、北海道拓殖銀行、山一証券の破綻、巨額の公的資金導入などをめぐる緊迫したやり取りに言及する。

    残り856文字(全文1180文字)

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