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100年負のスパイラルの始まり=古賀茂明

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

「人生100年時代には、年金だけでは2000万円生活費が足りない」と指摘した金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループによる報告書が大炎上した。麻生太郎財務相は、「世間に著しい不安や誤解を与えた」などとして、報告書の受け取りを拒否した。「俺のせいではない」という何とも子供じみた芝居だ。

「著しい不安」は、以前から「世間」に存在するし、その不安は「誤解」ではなく、むしろ正しい理解だ。

 そもそも、2004年の年金改革でうたわれた「100年安心プラン」は、保険料を引き上げ、年金支給額は減らして、「制度の破綻は防ぐ」という「政府の安心プラン」に過ぎなかった。それがあたかも、「年金だけで老後は安心」と政府が約束したと国民が思ったのが、「誤解」だったのだ。

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