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週刊エコノミスト Online 2040年の社会保障を考える

社会保険料負担は近く限界に達する=飛田英子

 2040年に向けた社会保障のあり方が政府内で検討されている。予防・健康づくりを通じた健康寿命の延伸やAI(人工知能)・ICT(情報通信技術)を活用したサービス提供の効率化などが議論されているが、そもそも日本の社会保障制度は将来的に安泰なのだろうか。そうでなければ、現在の議論は徒労に終わりかねない。

 そこで、負担能力の観点から社会保障制度の持続可能性を検討してみた。結論を先取りすると、日本の保険料は中長期的に増加を続け、近い将来、負担が限界に達する可能性が高い。以下では、推計結果を紹介するとともに、制度の持続可能性確保に向けて必要な視点を提示する。

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