東京市場 インバウンド関連の好環境続く=三井郁男
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今年2月に九州、6月に四国を旅した。九州は中国や韓国から近いこともあり、こんなところにまで、というほど、隅々まで外国人観光者が訪れていて驚くばかりだった。四国も九州ほどではないが同じような状況だ。
訪日外国人(インバウンド)の好影響が最も早く表れた沖縄県は、現在も外国人観光客が増加していて2019年2月までの1年間に約300万人が訪れた。観光収入は増加を続け、県内経済を押し上げている。失業率は2・5%、有効求人倍率は1・2倍、出生率も1・9と高く女性の就業率も非常に高い。観光客向けのホテルや飲食、物販などを含むサービス産業は増加し、就業機会が増加を続けている。家計の収入増が堅調な消費の拡大につながる好循環をもたらしている。
日本の国内総生産(GDP)の拡大には内需産業の成長や生産性向上が不可欠だが、過当競争によって日本経済は低迷が続いた。
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週刊エコノミスト
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